一線を超えた感覚に触れることの重要性

どうも!ブランドクリエイターの中江です。

今回は「一線を超えた感覚に触れることの重要性」というテーマでお話していきたいと思います。

最近、「ちはやふる 結び」という映画を見ました。

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画像出典:http://chihayafuru-movie.com/

ちはやふるは「競技かるた」を題材にした、累計2100万部を超える国民的大ベストセラーとなった少女コミックスです。

競技かるたというのは百人一首の上の句を読み上げて、それに対応する下の句の札を相手よりも早く取るというスポーツです。

 

 

ちはやふるは「上の句」「下の句」「結び」という3部作として映画化されました。

いやぁ、この3部作の中でも、結びは特に良かったです。

自分の能力・才能を異次元に伸ばすためのヒントが作品では描かれています。

「ちはやふる 結び」には、真島太一と

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綿屋新という登場人物が出てきます。

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もともとはこの二人と、綾瀬千早の3人で、小学校の時に競技かるたのチームを組んでいました。

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とても3人、仲が良かったのですが、綿屋新が、親の仕事の関係で引越しすることになり、チームは解散。

そして、高校生になった時に、真島太一と綾瀬千早は同じ高校で、綿屋新も引越した先の高校で、競技かるた部を立ち上げるというストーリーです。

映画の中でも見所は、団体戦の全国大会での決勝戦で、真島太一と綿屋新の対決です。

(これ以降はネタバレになってしまうので、注意してください)

綿屋新は父親が競技かるたの名人で、いわゆる天才タイプで、3人の中でも群を抜いてセンスと実力があります。

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一方の真島太一は、努力型の秀才タイプです。

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よくいますよね。一生懸命努力はするものの、天才には届かないというタイプのキャラクター。

これまで何度も二人は対決していますが、綿屋新が毎回、勝利を収めています。

真島太一も綿屋新のことは

あいつは圧倒的ですから。いつも俺の前の遥か先を歩いていて

と言ってるので、雲の上の存在と言ってもいいかもしれません。

ですが、この決勝戦で、初めて、真島太一は綿屋新に勝利します。

多分、普通の漫画やドラマや現実世界ではあり得ない展開です。

ずっと普通の公立高校に通い、クラスでも成績は真ん中くらいの子が、東大に楽勝で受かる偏差値80の子に試験で勝つようなものです。

では、一体、何が起きたのか?

それは「偏差値80」がひよっこに思えるほど高い感覚に触れたことです。

映画の中で、周防名人という現競技かるた会の名人が出てきます。

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この周防名人は大学から競技カルタを始めて、わずか3年で名人の座にまで上り詰めた男です。

真島太一、綿屋新、綾瀬千早には共通の師匠がいて、名人戦で周防名人に挑むのですが、ボコボコにされます。

全く勝負にならないのです。

普通の競技かるたは、読み手が上の句を読み始めてから、それに対応する下の句をいかに早く取るのかという勝負になりますが、

周防名人の場合、読み手が上の句を読み上げる前の「声なき声」を聞き分けてしまうので、読み上げる前に、札を押さえにかかるのです。

だから、全く勝負にならない。

たとえ、名人戦だとしても敵なしです。

たかだか、競技カルタを始めて3年で、世間では天才と呼ばれている人を寄せ付けないほどの実力を持っているのです。

真島太一は、大会前に同じチームのメンバーからは距離を取り、周防名人に付きっきりで稽古をします。

周防名人が耳栓をして、街を歩くなら、真島太一も同じく、耳栓をしながら街を歩く。

稽古も、アルバイト先の予備校にも、常につきっきりで、密着して、大会までの期間を一緒に過ごします。

そして、決勝戦の前に、真島太一は、周防名人にこう言われます。

もう聞こえているだろう。ありのままの音を。あとは君が一線を越えるだけだ

そして、決勝戦で、綿屋新を打ち負かします。

一体何が起こったのか?

真島太一が勝てたのは「一線を超えた高い感覚」に触れたからです。

偏差値50の子が偏差値80の子を超えようとするとき、それはとてつもなく、高い山のように見えるでしょう。

登った経験すらなければ、富士山の樹海山からは、どうやって、山頂まで登れば良いのかわかりません。

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だったら、どうするのが一番手っ取り早いのかというと、ヘリコプターを使って、富士山の山頂まで上り、遥か上空から現在地を見下ろすことです。

そうすると、一気に感覚が変わるのです。

俺は、こんなところに詰まっていたのか。そして、山頂までのルートってこうやっていけばいいのか。

というのが手に取るように分かるようになります。

これを決勝戦の前に、真島太一はやっていたのです。

偏差値80を遥かに凌ぐ、それこそ偏差値120くらいの感覚を周防名人からインストールしていたのでした。

だから、偏差値50からどうやって桁を上げていくのか、偏差値80を持つ相手にどうやって勝つのかが、手に取るようにわかるようになったのです。

偏差値120の感覚に触れるだけで、偏差値80の相手と互角以上に渡り合えるようになったのです。

どんな分野に挑戦するにしても、自分の今の感覚の努力量では頭打ちになります。

偏差値30の子が偏差値30の感覚のままどれだけ勉強しても偏差値80には慣れないのです。

だからこそ、今の自分よりも遥かに高い感覚に触れていく必要があるのです。

それが自分のブレークスルーポイントになっていきます。

では、今回は以上になります!お疲れ様でした!